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リンドバーグの大西洋横断は有名ですが、この横断飛行には懸賞がかけられ航空産業の発展に大きく寄与しました。それと同様にXプライズ(X PRIZE FOUNDATION )は、人類の宇宙への低コスト商業輸送を提供し得る宇宙船の開発と飛行試験を促進することを目的に主に下記の条件を達成した会社に対し1,000万ドルの賞金を提供することを決め、主な条件は下記の通りです。
- 民間による再利用可能な宇宙船
- 高度100km以上の弾道飛行を行う(乗員は3名又はそれに相当する重量を搭載)
- 無傷の状態で最初のフライトから14日以内に同じ宇宙船を使用し再度弾道飛行を行う
この条件をクリアしたのが、スケールド・コンポジッツ社(SCALED COMPOSITES )が開発したスペースシップワン(SpaceShipOne)です。
2004年9月29日アメリカ・カルフォルニア州モハベ空港にて1回目の飛行に成功し、10月4日には2回目のフライトにも成功しX-PRIZEを獲得しました。
当日のVIP席では、各界の著名人も参加しフライトを見守っており、世界各国のメディアも多数集まり世界各国にこのニュースは配信されました。日本のメディアも各社取材を行い、今回のフライトに出席し既に宇宙旅行にお申込みになられている弊社のお客様へのインタビューなども行われ、また地球を周回する宇宙船の開発事業に参入したアメリカのイーロンマスク氏の姿も見ることができ、会場は今まで夢でしかなかった宇宙旅行がいよいよ実現に向かい進んでいるというムードに包まれていました。
フライトは、1回目(9/29)では、アクシデントはあったものの2回目(10/04)には問題点も修正され見事に成功しました。
左の写真は、10月4日の2回目のフライトでスペースシップワンが上空15,000mで切り離され高度100kmの宇宙に向かっているものです。
フライト終了後には、スケールド・コンポジッツ社主催のパーティーが格納庫で行われ、ここでは社長バート・ルータン(Burt
Rutan)氏、9月27日にグループ企業で商業ベースの宇宙飛行を開始すると発表したしたヴァージングループ創始者リチャード・ブランソン(Richard
Branson)氏、スケールドコンポジッツ社の投資家(マイクロソフトの創設者の1人でもある)ポール・アレン(Paul
Allen)氏そしてスペースシップワンのパイロットらも顔を揃えておりました。
ヴァージンによる商業宇宙飛行については、日本円で約2,400万円程度で募集が始まり、従来米国スペースアドベンチャーズ社が募集を行っている金額の約2倍となりますが、宇宙旅行がいよいよ実現に近づき、同時に搭乗する宇宙船をお客様が選ぶ時が間違いなく近づいたと言えます。
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